分業制の効果 後編
前編からの続きです。
『逐一俺の了解をとらなくても構わない。最後の責任は俺が負う』
スタッフは皆、この言葉に最初は戸惑った様子だった。
しかし、ボスの『本気』に触れて、次第に目の色が変わって(輝いて)いった。
特に思い出深いのは、年頭恒例の『ジーコとスタッフだけののミーティング』。
この手のミーティングは外人ボスの大演説会となり、スタッフにとっては苦痛きわまりないものなのだが、ジーコの年頭ミーティングは違っていた。
各自が責任を与えられている為、(それを各自に実感させるボスの『本気』も凄いのだが・・・) まさに全員が考え、思考をめぐらせながらジーコの年間のスケヂュールと方針説明を聞いている…いや正確には“食らい付いている”という感じだった。
通訳としてジーコの傍にいて、スタッフの顔を見ながら、その仕事ぶりが『イキイキとしていた事』を、今でも鮮明に記憶している。
日本がドイツに行けたのも選手の頑張りは勿論だが、スタッフの裏方としての大活躍あってからこそだと思う。
『人が成長する為には危機感や責任を背負う“覚悟”が必要なんだよ』
昔ジーコに言われて全然ピンとこなかったが、その時目の当たりに感じたのでした。
じゃまた
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